連載「恋が止まっていた私が、動き出すまで」第1回(全10回)

第1回「恋愛したいのに、なぜか動けない」のは、あなたのせいじゃない


「恋愛、したいとは思ってるんです。でも、なんだか動けなくて…」

これはね、ご相談を受けるときによく聞く言葉なんです。
しかも、すごく真剣な顔で、ぽつりとつぶやくように言うんですよ。
で、そのあとの空気がちょっと重くなるんだけど…いやいや、大丈夫。まずは深呼吸して、肩の力を抜いて、ね。

僕がこれまでお話しをうかがってきた多くの女性が、同じようなことを感じています。
別に恋愛を諦めているわけじゃないし、「結婚なんてまったく興味ないです!」というタイプでもない。
むしろ、ちゃんと向き合いたい。でも、それがうまくできない。

そんな葛藤を、心の奥で抱えてる。

もしかしたらあなたにも、思い当たることがあるかもしれませんね。


■ 頭では「そろそろ」と思ってる。でも…

たとえば、こんな場面。

  • 友達の結婚報告が続いて、「私もそろそろ…」と思う。
  • マッチングアプリをインストール → 登録だけして放置 → そっと削除。
  • 気になる人はいる。でも「私が行ってもいいのかな?」と勝手にブレーキを踏んじゃう。
  • 結婚相談所のサイトを何回も見てるのに、最後のクリックができない。

うんうん。よくある話。よくあるってことは、あなたひとりの問題じゃないってこと。

恋愛したい気持ちはある。でも、動こうとすると「なぜか」足が止まる。
この“なぜか”って、けっこう厄介なんです。
多くの人が「私って意志が弱いのかな」「勇気が足りないのかな」って、自分を責めちゃうんですよね。

それ、ちょっと待った。


■ あなたが悪いわけじゃない。これは「心の仕組み」

ここ、すごく大事なんだけど…
恋愛に対してブレーキがかかるのって、あなたのせいじゃないんです。

人間の脳って、「変化」とか「未知のこと」に対しては、基本的に“危険信号”を出すようにできてるんですよ。
新しいことにチャレンジする時に、ちょっとドキドキするでしょ?あれ、実は脳の防衛反応なんです。

人の脳は、基本的に現状を維持しようとするそうです。
行動や習慣に変化があると、これまでとは違うことをするのですから、当然結果も変わってきますよね。そうするとこれまで体験したことのないことが起きる可能性が高くなります。

するとどうなるか。
脳は、危険信号を発信するんです。
だからそうならないようになるべく安全に、いつも通りに、昨日と同じ事をしてもらえるように、同じ反応をしてもらえるように、防御するわけです。

つまりあなたの心は、「うまくいかなかったらどうしよう」「また傷ついたらイヤだな」って、未来のリスクを勝手に想像して、あなたを守ろうとしているんです。
よく言えば親切、悪く言えばちょっと過保護なボディーガードみたいなもんです(笑)。


■ 過去の痛みが、未来の足を止めることもある

もう少しだけ真面目な話をするとね。
恋愛に対する“怖さ”って、過去の体験や、自分の中の思い込みから来てることが多いんです。

たとえば、

  • 昔、好きだった人に傷つけられた
  • 自分を否定された経験がある
  • 「私は人から選ばれないタイプだ」って、どこかで思い込んでる

こんな過去の出来事が、恋愛に対するハードルを知らず知らずのうちに高くしてるんですよね。

あとは、SNSで見かける「幸せそうなカップル」にやられがちって人も多い。
あれ、映えすぎてて本当に罪(笑)。
でも、「あんなふうにはなれない」って思っちゃって、自分に恋愛の資格がないような気がしてくる。


■ だからまずは、自分を責めないところから

でね、最初の一歩は「自分を変えよう!」とか「何か始めよう!」じゃなくていいんです。
まずは**「ああ、私ってそうだったのか」って、自分の気持ちに気づいてあげること。**

心にかかったブレーキには理由がある。
それが「普通のこと」で、「仕方ないこと」なんだって、理解してあげること。
そうやって、自分の気持ちと仲直りするところから、恋愛って少しずつ動き出すんです。

アドラー的に言うんなら、その反応は「目的」を持っているということです。

私なんて選んでもらえるわけない、と決めつけることで「勇気を出して告白しないですむ」ように。

私は太っているから彼から好かれるはずがない!ダイエットしなくちゃ!と思っても、「もしもダイエットが成功して彼好みの体型になったとしても、好きになってもらえるかどうかはわからないし、なってもらえなかったら、もう好きになってもらえない理由がなくなっちゃう。」だから、ダイエットがうまく成功しないようにケーキを食べてしまうなんて振る舞いをするのです。


■ 今日の問いかけ

じゃあ、今日のあなたに、こんな質問をしてみたい。


「私が“動けない”のは、何が怖いからだろう?」
「本当は、どんなふうに恋愛してみたいと思ってるんだろう?」


正解なんてなくてOK。思いついたまま、ノートに書いてもいいし、スマホのメモでもいいし。
ちなみに僕は、寝る前にお風呂で思い出して「あ〜なんかそれっぽいな〜」ってなって忘れるタイプです(笑)。
でも大事なのは、自分の気持ちに一度“光をあててみる”ことなんです。


▶︎次回予告:「恋愛が怖い」の正体を知る

第2回では、「恋愛が怖い」っていう感情の正体をもう少し深掘りします。
恋愛が怖いんじゃなくて、ほんとは別のものが怖いのかもしれません。
ゆっくりと、自分と話しながら、一緒に見つけていきましょう。


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