実際のデータは、現実を突きつけます。
なんだかんだ言って、ひとはみんな自分の理想の最上級を相手に求めるのです。
そして、それは反対から見れば、自分自身の市場価値を冷静にみているのだろうか?という自然な疑問にもつながります。
見ていないのかと問われれば、見ていないのだろなと思いますが、厳密には見ていないのではなく、気がついていないだけなのです。知らないだけなのです。
年齢を重ねると気がつくのですが、自身の変化にひとは敏感ではありません。10年経って、端から見ればとんでもない変化だったとしても、本人はさほど変わっているようには感じないのです。
だから気持ちはいつまでも若いままと、良く耳にします。
子どもの運動会にでかければ、まだまだ自分は若い頃を同じように走れるのだ、と思っていたら実は全然体がついてこずに足がもつれて転んでしまった、までワンセットです。
しかし、僕はこれを否定しているわけではありません。
若い頃の自分と同じ気持ちでいることも悪いことではありませんし、気を若く保つことで、体も若く保つ努力につながるので素晴らしいことでもあります。
現実を見てなお理想を追うことだって誰がそれを止められるでしょうか。
そのひとの人生です。
他人がその人生に土足で足を踏み入れて良いはずはないでしょう。
もっと言えば
性格がピッタリなら年齢なんて関係ない、人として尊敬できるなら年収なんて関係ない、夢に向かって走り続けているひとなら長男でも構わないし、なんなら定職に就いてなくっても構わない!
なんてこと言わなくても大丈夫です。
理想は理想。現実を直視しなさい!
自分よりも二回りも若いひとが良いって、どの口が言ってんの?
なんてこと言われる筋合いはありません!
自分の結婚なんだから自分の理想をつきつめればいいです。
どこまでも突きつけられた現実に立ち向かいたいのなら、それもいいでしょう。
ただ現実のデータはここにあります。
それを見て見ぬふりをするのには反対です。
事実から目をそらすことは、現実逃避以外のなにものでもありません。
時に逃げたり、緊急回避したり、あきらめたりすることは必要な戦略となり得ますが、現実逃避はダメです。少し疲れているなら休みをとってもいいし、いったん現場から離れることも悪いことではありません。けれども、現実から目をそらすのはダメです。
何も生まないからです。
次に役立つことが少ないからです。
もしも現実逃避したくなったのなら、未来の自分にたずねてみてください。僕はこの道を進んで良いのだろうか?と。
どれだけキラキラした話をSNSに投稿しても、どれだけアゲアゲな話だけをアップしても、それが現実から目をそらすための何かなら、他の人は気がつかなかったとしても、あなた自身がそれに気がつかないはずがないのです。
僕のコーチングは目的にそって、目標を決め、それに向かっていっしょにがんばろうというものです。クライエントにとってその目標が「自分の最上級の理想」だと言うのなら、それをサポートするだけです。
年齢や年収が相手の条件にかなうかかなわないかは、相手が決めることですからそれをコントロールすることはできませんが、その相手と結婚したい、それが私の願いだと言うのであれば、それがかなうような努力をするほかありません。
そしてその努力をすることができるのは、他ならぬあなただけなのです。
キラキラした話だけではダメです。
現実を受け入れ、そのうえで自分ができることをする。
見方を変えれば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人生が変わる。
ひとつずつやれることをやっていきましょう!