あの恋を、まだ引きずってる?
「もう過去のことなんで、大丈夫です」
そう口では言いながら、どこかであの人のことを思い出してしまう。
ふとした瞬間に、名前が浮かぶ。
似たような服を着ている人を見かけて、心臓が一瞬だけ跳ねる。
…そんな経験、ありませんか?
人間の記憶って本当に不思議で、理屈では「終わった」とわかっているのに、感情のほうが追いついていないことって、よくあります。
別に、「元恋人を忘れられない私」はおかしくありません。
むしろそれって、それだけちゃんと恋をしていた証拠なんです。
■「終わった恋」に“引っ張られる”理由
過去の恋愛が頭をよぎるとき、それは未練じゃなくて、“学習”の一部でもあるんですよね。
つまり、「もう傷つきたくない」「ああならないようにしよう」って、自分を守ろうとする反応。
だけど、それが恋愛に対してブレーキをかけてしまうこともある。
たとえば…
- 「また裏切られたら嫌だな」と思って、疑い深くなる
- 自分ばかり頑張っていた過去があって、「もう一方的に尽くしたくない」と思う
- うまくいかなかったあの恋と、今の人をつい比べてしまう
どれも、よくある話です。
僕がこれまで関わってきた女性たちの中にも、
「もう好きじゃないんですけど、なんか引っかかるんですよね」
「思い出すと、ちょっとだけ息が詰まる感じがして…」
という人がたくさんいました。
■「過去の恋」が心に残る3つのパターン
ではなぜ、あの恋はまだ心に残るのか?
大きく分けて、こんなパターンがあります。
① 納得して終われなかった恋
・ちゃんと気持ちを伝えきれなかった
・突然音信不通になった
・「なんで?」が心に残ったまま終わってしまった
未消化の感情って、ふとした瞬間に浮かんできやすいんです。
「ごめんね」「ありがとう」「本当は好きだった」
そういう言葉が、胸の中で未だに行き場を探している。
② 初めて本気になった恋
・自分のすべてをさらけ出した
・相手のことが本当に大好きだった
・「あの人以上はいない」と思っていた
本気だった分、思い出のひとつひとつが濃い。
ふとした景色や匂い、音楽まで、記憶と結びついていることも。
③ “恋愛の理想像”が作られた恋
・「こういう恋がしたかった」がそこにあった
・「これが私の幸せなんだ」と思っていた
・その恋が基準になって、他の人と比べてしまう
この場合、実は「その人が忘れられない」というよりは、**その恋が象徴していた“理想”**をまだ手放せていないことも多いんです。
■ 「もう終わった」は、心には通じない
よくある誤解なんだけど、「過去は過去」「切り替えなきゃ」と頭で納得しようとしても、感情はそう簡単に割り切れないんですよね。
「終わったのに、まだ気になるなんておかしい」
「いい加減にしなきゃ、前に進めない」
そうやって自分を責める人も多いけど、それって逆効果。
気持ちは、無理に閉じ込めるほど膨らむものです。
だからまずは、「そう思っちゃうのも無理ないな」と、自分の気持ちに寄り添ってあげてほしい。
あの時の恋が、どれだけあなたにとって大きなものだったかを、ちゃんと認めてあげてほしいんです。
■ 「忘れること」じゃなくて「位置づけること」
自分の中に、まだ残っている恋がある。
それを「もう終わったこと」と思いたくても、気持ちは勝手に浮かんできてしまう。
でも、そんなふうに心に残り続けている恋には、意味があると思うんです。
そこにどう向き合えばいいのか、一緒に考えてみましょう。
恋愛相談をしていると、よくこう聞かれます。
「元カレを忘れたいんですけど、どうすればいいですか?」
そのたびに僕は、「忘れなくていいんですよ」と答えます。
というのも、人は意図的に忘れることはできないから。
むしろ忘れようとするほど、思い出は鮮やかになるものです。
大切なのは、無理に消すことではなく、
その恋を「過去として、心の中で位置づける」こと。
つまり、思い出してももう心がザワつかないような、“記憶の棚”にしまえる状態にすることなんです。
■ 恋愛の“未完了”を完了させるために
そのためにできることのひとつが、「感情の完了」です。
たとえば、自分の中に残っている「言えなかったこと」「伝えたかった気持ち」を整理する。
以下のような問いを、自分にしてみてください。
- あの恋で、本当はどんな気持ちがあった?
- 言えなかったこと、ちゃんと向き合えなかったことは何?
- あの人に、もし今言えるなら、どんな言葉をかけたい?
紙に書いてみるのもおすすめです。
誰かに見せる必要もないし、きれいに書かなくていい。
でも、「書く」って、感情を頭の外に出すすごくいい方法なんです。
心の中に渦巻いていたものが、言葉になると整理されていきます。
そして、不思議と少し気持ちが落ち着くんです。
■ 「あの恋があったからこそ、今の私がいる」
どんな恋も、意味があった。
たとえ傷ついた恋であっても、それによって自分の価値観が見えたり、人の優しさを知ったり、何かを学んだはずなんです。
苦い記憶や、思い出すと胸がぎゅっとなるような恋だったとしても、
「その経験が、今の自分をつくっている」と思えた瞬間から、過去の恋は“過去”として収まっていきます。
そしてそのとき、「あの恋にありがとう」と思える日が、きっと来ます。
■ 過去の恋は、未来の恋の土台になる
「私は、もうちゃんと向き合った」
そう自分に言えるようになると、不思議と人って前に進めるようになります。
そして、あの恋で感じたこと、うまくいかなかったこと、言えなかったことが、これからの恋愛での“気づき”や“選択”に変わっていくんです。
たとえば…
- あのときは我慢してたけど、次はちゃんと自分の気持ちを伝えたい
- あの人のことは好きだったけど、今の私はもっと対等な関係を築きたい
- “あの恋”を超える恋を、これからしていきたい
そんなふうに、自分の中に新しい選択肢が生まれてきます。
■ それでも、まだ揺れるときは
人の気持ちは一直線に進みません。
忘れたと思ったらまた思い出すし、もう大丈夫だと思った次の日に、涙が出たりもします。
でもそれも、**「手放すためのプロセス」**なんです。
揺れながらでも、少しずつ過去が遠ざかっていく。
その中で、あなたの中には確実に変化が起きています。
恋を手放すって、簡単じゃない。
でも、ちゃんと向き合った人ほど、次の恋を**“ちゃんと育てる力”**を持っている。
それは僕が、たくさんの女性たちを見てきて実感していることです。
■ 最後に:まだ終わっていない恋があるあなたへ
もし今、心に残っている恋があるなら。
「まだ引きずってる」と自分を責めなくていい。
その恋が、今のあなたに何かを伝えようとしているなら。
少しだけ立ち止まって、話を聞いてみてください。
恋の終わりには、必ず何かの始まりがあります。
それが「自分と向き合う時間」かもしれないし、「本当にほしかった愛情を知ること」かもしれない。
あなたの恋は、きっとまた動き出します。
その日が来るまで、焦らず、丁寧に。
あなた自身の心に、寄り添っていきましょう。
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次回(第5回)は
「理想の人が現れない」って思うとき
理想と現実のギャップに揺れる気持ちについて掘り下げていきます。