【離婚理由】「性の不一致」で後悔しないために。婚活中に絶対話すべき“体の相性”より大切なこと

「お金の話より、親戚付き合いの話より、もっと気まずい…」

婚活の場で、誰もが心の奥底で気にしながらも、見て見ぬフリをしてしまうテーマ。それが「性」の問題です。

しかし、もしこの問題を先送りにした結果、幸せなはずの結婚生活が「こんなはずじゃなかった…」という後悔に繋がるとしたら?

少し、衝撃的なデータからお話しさせてください。 司法統計によると、女性が離婚を申し立てる理由の第3位は「性的不調和(性の不一致)」です。これは「暴力を振るう」に次ぐ順位であり、「性格の不一致」という漠然とした言葉の裏にも、この問題が隠れているケースは少なくありません。

この記事では、そんな結婚後に訪れるかもしれない危機を未然に防ぐため、結婚相談所のカウンセラーとして、そして恋愛コーチングのプロとして、「性の不一致」の正体と、婚活中に話しておくべきこと、そしてその“話し方”について、真剣にお伝えします。

「性の不一致」の正体は、“コミュニケーション不全”という病

「性の不一致」と聞くと、多くの人が「体の相性」や「夜の営みの回数」だけを思い浮かべるかもしれません。しかし、私たちが数多くのカップルの恋愛相談に乗ってきた中で見えてきたのは、問題の根源はもっと深い場所にある、ということです。

「性の不一致」とは、実は以下の3つの“不一致”が複雑に絡み合った状態を指します。

  1. 頻度の不一致:セックスに対する欲求や求める頻度が、二人で大きく異なる。
  2. 満足度の不一致:一方が満足していても、もう一方は満たされていない、あるいは苦痛を感じている。
  3. 価値観の不一致:セックスを「愛情表現として非常に重要」と考える人と、「そこまで重要ではない」と考える人との間の、根本的な価値観のズレ。

そして、これら3つの不一致を解決不可能な「致命的な問題」へと悪化させる最大の原因こそが、「この気まずい問題について、二人で話し合うことができない」という、コミュニケーション不全なのです。

「体の相性」という幻想。本当に大切なのは“心の相性”

「結婚前に体の相性を確かめられないのが不安…」 特に、真剣な出会いを求める結婚相談所での活動では、多くの方がこのジレンマを抱えます。

しかし、断言します。 婚前交渉で体の相性が良かったカップルが、結婚後もずっと安泰かというと、決してそんなことはありません。なぜなら、人の体調や性欲は、年齢、ストレス、出産、育児など、ライフステージの変化によって常に揺れ動くものだからです。

燃え上がるような情熱は、いつか穏やかな愛情に変わります。その時に二人の関係を支えるのは、刹那的な「体の相性」ではありません。 「最近、少し疲れてる?」「どんな風に触れられると、嬉しいと感じる?」 そんな風に、お互いの心と体の変化に寄り添い、対話できる“心の相性(コミュニケーションの相性)”こそが、一生もののパートナーシップを築く上で、何よりも大切なのです。

コーチング流・気まずくならない「性の話」ができる関係の作り方

では、婚活中に、このデリケートな話題をどう切り出せばいいのでしょうか。 婚活コーチングでは、焦らず、段階的に信頼関係を築きながら、対話を進めることをお勧めします。

ステップ1:【仮交際初期】スキンシップの“価値観”を探る いきなりセックスの話をする必要はありません。まずは、もっと広い意味での「スキンシップ」について、相手がどう考えているかを知ることから始めましょう。

  • 問いかけ例
    • 「〇〇さんは、恋人と手をつないだり、腕を組んだりするの、好きなタイプですか?」
    • 「私は、言葉で愛情表現するのも好きだけど、ハグみたいな触れ合う時間も大切にしたいな、って思うタイプなんです」

ステップ2:【仮交際中期~後期】“二人だけの時間”の価値観を共有する 関係が少し深まってきたら、二人きりの時間の過ごし方についての価値観を共有します。

  • 問いかけ例
    • 「結婚したら、夫婦二人の時間って、どれくらい大切にしたいと思いますか?」
    • 「私は、どんなに忙しくても、寝る前に少しだけ二人で話す時間とかあると嬉しいな」

ステップ3:【真剣交際】勇気を出して、誠実に、具体的に話す 結婚を本格的に意識する「真剣交際」に進んだら、もうこの話題から逃げてはいけません。大切なのは、「I(アイ)メッセージ」で、自分の気持ちとして誠実に伝えることです。

  • 伝え方の例
    • 「これから〇〇さんと、心も体も、両方で深く繋がっていきたいと思っています。そのために、二人にとって心地よいペースや、大切にしたいことについて、一度ちゃんとお話しませんか?」

この誠実な問いかけを拒絶するような相手なら、残念ながら、その先の長い人生を共に歩むパートナーとしては難しいかもしれません。

結論:「性の対話」は、最高の“リトマス試験紙”

「性の不一致」は、単なる体の問題ではありません。 それは、「自分と違う他者と、困難な課題について、誠実に対話できるか?」という、パートナーシップの根幹を問う、最高のリトマス試験紙なのです。

この対話ができる二人なら、将来、お金のことで揉めても、子育てで意見が割れても、きっと乗り越えていけるでしょう。

愛知県安城市にある私たちの結婚相談所「ゆるり」では、こうしたデリケートな問題についても、会員様一人ひとりに寄り添い、前に進むための恋愛コーチング恋愛相談を行っています。

一人で抱え込まず、私たちプロと一緒に、安心して本音を話せる関係づくりを学びませんか? その勇気ある一歩が、あなたの婚活を、そして未来の結婚生活を、何倍も豊かで幸せなものに変えてくれるはずです。