「結婚がゴール」だと思ってる?その思考が、あなたを不幸にする理由

1年間、必死に婚活を頑張り、ついに理想の人と結婚!…のはずが、数ヶ月後には「こんなはずじゃなかった」と空虚感に襲われる。実はこれ、婚活を頑張る人ほど陥りやすい、深刻な罠なのです。

その原因は、「結婚=ゴール」という思考停止にあります 。結婚は、人生という長いマラソンのゴールテープではありません。それは、パートナーというチームメイトを得て、新たなコースへと走り出す**「スタートライン」**に過ぎないのです 。  

なぜ「結婚=ゴール」思考は危険なのか

心理学では、大きな目標を達成した後に意欲や幸福感が低下する「目標達成後遺症候群」という現象が知られています 。婚活を「結婚という目標を達成するゲーム」と捉えてしまうと、いざ結婚した途端に目的を失い、燃え尽きてしまうのです。  

  • 現実とのギャップに苦しむ: 結婚生活は、キラキラしたイベントの連続ではありません。家事の分担、金銭管理、親戚付き合いといった、地道で現実的な課題の連続です 。ゴールだと思っていた場所が、新たな課題のスタート地点であることに気づき、失望してしまうのです。  
  • 相手への過度な期待: 「結婚すれば幸せにしてもらえる」という受け身の姿勢は、相手への過度な期待に繋がります。しかし、他人に幸せにしてもらうことはできません。幸せは、二人で協力して「築き上げていく」ものなのです 。  

幸せな人が実践する「プロセス思考」

では、どうすればこの罠を回避できるのか。それは、婚活の目的を**「結婚という結果」から「幸せな人生を送るためのプロセス」へと再定義する**ことです 。  

  • 婚活を「自己発見の旅」と捉える: 婚活は、様々な価値観を持つ人と出会い、「自分はどんな時に幸せを感じるのか」「パートナーに本当に求めているものは何か」を知る絶好の機会です 。たとえ結婚に至らなくても、その経験を通じて自己理解が深まれば、それは大きな「成功」と言えるでしょう 。  
  • 結婚後の「どんな日々を過ごしたいか」を具体的に描く: 「年収〇〇万円以上の人」という条件ではなく、「休日は二人で料理を作って、くだらない話で笑い合える日々を送りたい」といった、具体的な生活のイメージを持つことが大切です 。そのイメージを共有できる相手こそが、あなたの本当のパートナーです。  
  • 「好き」より「信頼」を土台にする: 燃え上がるような恋愛感情は、時間と共に薄れることがあります。しかし、「この人となら、どんな困難も乗り越えられそうだ」という信頼感は、長く続くパートナーシップの強固な土台となります 。婚活では、ときめきよりも「人としての信頼」や「一緒にいて安心できるか」を重視する視点が不可欠です 。  

あなたの婚活に、本当のゴール設定を

この一週間、婚活における様々な厳しい現実と、それを乗り越えるための戦略についてお伝えしてきました。年齢の壁、アプリ疲れ、思考の癖、コミュニケーション、経済力、親の干渉…。これらすべての根底にあるのは、「あなたにとっての幸せとは何か?」という問いです。

結婚は、幸せになるための「手段」の一つであって、「目的」そのものではありません。

この週末、少しだけ時間をとって、あなたが本当に望む「未来の日常」を想像してみてください。その解像度が上がった時、あなたの婚活は、焦りや不安に満ちた活動から、未来の自分に出会うための、ワクワクする冒険へと変わっていくはずです。